
- 「銀歯が目立つので白い歯にしたいんです」
- 「銀歯は体に良くないんでしょ?」
- 「銀歯がすごく滲みるんです」
- 「銀歯から歯ぐきに色が付いて嫌なんです」
アキヨシ歯科ではこのようなご相談を毎日いただいています。
金属の歯はできれば口の中から無くしたいと考えておられる方がとても多いです。見た目がとても良くないことや、冷たいものや熱いものがしみやすく、金属の周りの歯や歯ぐきが黒ずんでくること、それから金属アレルギーを起こすことがあることなどを無くしたいと考えておられる患者さんがほとんどです。
近年では銀歯が虫歯になりやすいことや、健康への影響が知られるようになりました。そして銀歯に使われる貴金属の価格が高騰していることもあり、銀歯を患者さんには積極的に勧める医院は減ってきました。
歯科医師が金属歯をお勧めしない一番の理由
患者さんの関心事としては上記のような問題が一般的ですが、歯科医師が銀歯や金歯などの金属の歯をお勧めしない一番の理由は、レントゲンによる診査診断ができなくなることです。金属はレントゲンを通しませんので、中で虫歯になっていても、患者さんが痛みを訴えるか、相当大きくなるまで診査診断が難しいです。
虫歯が大きくなると歯を削る量が増えますし、神経まで虫歯が到達したら大がかりな治療を行わなければなりません。何度も金属を付け替えるうちに残りの元の歯がどんどん少なくなり、抜歯になってしまいます。最初に歯に金属を入れてから抜歯までは平均18.4年という統計が日本歯科保存学会から出ています。
銀歯が虫歯になりやすい理由
銀歯を入れると約5年で銀歯の下には虫歯ができ始めるという統計が日本歯科保存学会から出ています。
理由は、主に2つあります。1つは虫歯を削ってから銀歯を入れるまでに最低でも1週間かかることから、その間に削った箇所に虫歯菌が取り付いてしまうからです。
もう1つは金属は熱による膨張収縮が元の歯に比べて大きく、間に詰まっているセメントが砕けてなくなってしまうこと、それから膨張収縮の間に食べ物が中に入り込んでしまうからです。
銀歯の課題を克服した詰め物


銀歯の問題は1970年代には既に歯科医師に重大な問題として考えられており、代わりに樹脂を入れるということが行われていました。ただ、その時代の樹脂は収縮がひどく、歯にヒビを入れてしまったり、歯との間に隙間ができてしまいました。そこでセラミックを入れて歯との隙間に樹脂を入れるということが考え出されました。これが現在でも行われているセラミック治療です。この治療に用いられるセラミックは天然歯とほとんど同じ熱膨張率・透明度・色・硬さを持ち、レントゲンを透過しますので診査診断が可能で、1日で治療が終わり、体にも悪影響がない、とても優れた材料です。
またその後に歯に入れる樹脂も進化し、収縮率が小さくなってきました。そこで、
- 小さな虫歯にはセラミックペースト治療:44,000円(税込み)
- 大きな虫歯にはセラミックブロック治療:99,000円(税込み)
が、現在では最適な治療だと考えられています。アキヨシ歯科ではこれら2つを銀歯に代わる治療として提供しています。
セラミックペースト治療とセラミックブロック治療は、トータルの治療時間はとても短いですが、1日の治療時間1~3時間と長くなりますので、1ヶ月にお受けできる歯の治療本数に限りがございます。これらの経験の長い院長と専門歯科医師が治療に当たりますが月に20~30本程度です。
予約が早く埋まってしまいがちですので、治療をご希望される方は今すぐお電話にてご予約ください。
セレックによる審美治療


当院では、奥歯の詰め物・被せ物をセラミックブロックから削り出せる審美システム「セレック(CEREC)」を導入しております。院内設置のスキャナーと加工機器で短期間でセラミックインレーやセラミッククラウンが完成します。
今まで歯科技工所で製作日数が数週間かかっていたセラミック歯が、1日で完成するドイツで生まれたこの技術は、近年日本国内においても「デジタル歯科」と呼ばれ、普及が進んでいます。
セレックで治療可能な審美治療の用途
セラミックインレー
(奥歯の小さな詰め物)
セラミックアンレー
(奥歯の広範囲の詰め物)
オールセラミッククラウン
(奥歯の被せ物)
こんなお悩み・症状の方へ
- 保険の銀歯の方
- 銀歯を白くやりなおしたい方
- 口を大きく開けたり笑ったりした時、銀歯が目立って気になる方
- 差し歯が取れた・抜けた・割れた方
- 奥歯の詰め物が割れた・取れた・欠けた方
- 白い奥歯の詰め物をご希望の方
- 金属アレルギーのある方、心配な方
- 短期間で歯の詰め物・被せ物(クラウン)を希望される方
- キレイでリーズナブルなセラミック治療をご希望させる方
- 治療費用を抑えて審美を受けたい方
削りだしの様子を院内でご覧いただけます


当院ではセレックの機械を院内に設置しており、削り出す様子を実際にご覧いただけます。長方形のセラミックブロックが型どおりに削り出されて完成する様子は驚かれる方もいらっしゃいます。
歯科版の3Dプリンタ、まさにデジタル歯科と言えます。
セレックよくある質問Q&A
- 治療費用はどれくらいですか?
- 99,000円です
- 歯科技工によるセラミックインレーやクラウンとどう違いますか?
- 一日でセラミックの歯が入ります
削ったところがよごれる前に治療終了するので虫歯になるリスクが低くなります。歯科技工士による製作はお口の型を取ってから数週間かかりますが、セレックは最短15分程度でセラミック歯が完成します。ただし、周囲の歯に対して厳密な色合わせは出来ないこと、複雑な形態の歯は難しくなりますので、症例やご希望により、歯科技工士によるセラミック歯との使い分けを行っております。 - 1日で治療が可能ですか?
- 本数や症状によりできない事もあります
セレックによる審美治療は、本数や症状(お口の状態)により、治療時間が異なります。今ある銀の詰め物・銀歯の被せ物のやり変え等は、虫歯や歯周病などの病変の有無がポイントとなります。症状のある方は歯の根の治療などを治してからのセラミック歯のセットとなりますので、その日のうちに治療が終わらないことがほとんどです。詳しく診査・診断させていただきます。
セレックによる審美治療の流れ
歯の型採り(光学スキャン)
治療する歯を形成後、お口の中の型取りを行い、取った型をもとに3D光学カメラで撮影(スキャン)します。
スキャンした歯型はモニター上に再現され、そのデータをもとにセラミックブロックの削り出しを行います。
修復部位の設計
コンピュータの3D画面上で修復物を設計します。
モニター上で歯の形態や噛み合わせの調整を、あらゆる角度から行い、理想的な形にしていきます。
設計後は様々な色のセラミックブロックから最適な色のものを選定します。
修復部の作製
ミリングマシンが設計データを基に加工します。
ミリングマシンが(CAM)が、コンピュータで設計されたデータをもとにセラミックブロックを削り出し、修復物を精密に整えていきます。
口腔内へセット
口腔内へセットして治療完了です。
先進的な接着技術を用いて、削り出されたセラミック歯を口腔内へセットします。これで治療完了となります。
なお、Step1からStep4までにかかる時間は、たいていの場合は5日~数週間程度です。
*症例によりお時間をいただくことがございます。